Contents
オールオン4®治療をおすすめするのはこのような方
オールオン4Ⓡができる人、できない人
わずか4本のインプラントを埋めるだけで、最大12本の「連結した人工歯」を口の中に装着することが可能なオールオン4®治療は、吉本歯科医院の患者の皆様にも多くお選び頂く治療法です。しかしどんな方でもオールオン4®治療が受けられるわけではありません。オールオン4®治療は、ある一定条件を満たした患者さんしか受けることができません。オールオン4®治療はお口の中に歯が残っている方には適用できません。オールオン4ができないのは下記のような場合になります。
①歯が残っている場合
上の顎の歯、または下の顎の歯が1本でも残っている方は、オールオン4®治療を受けることができません。オールオン4®はお口の中に1本も歯がない「無歯顎」の方に行う治療法です。最大12本の連結した人工歯を上顎、または下顎に装着するので、ご自身の歯が残っている場合にはその歯が邪魔になりオールオン4®治療を行うことができません。吉本歯科医院にはオールオン4®治療を強く希望され来院される患者さんも多くいらっしゃいます。お口の中に歯が1ないし2本残っている場合はその歯を抜いてオールオン4®治療をご希望される方もいます。しかしオールオン4®治療を受けられると「見た目の良さ」そして「快適な噛み心地」の回復が期待することができます。お口の中に歯が残っている場合には患者さんとよくご相談の上治療を進めていくことになります。
②顎の骨が極度に少ない場合
オールオン4®治療はわずか4本のインプラントを埋入することで12本の連結した人工歯を装着するという性質によって、インプラント治療の対象になる患者さんを大幅に増やすことができた画期的な治療法です。従来の一般的なインプラント治療は、12本の歯を再現するには同じだけの本数、12本のインプラントを骨の中に埋入しなければいけませんでした。そのため顎の骨が12本のインプラント埋入に耐えられる強度を持っていなくてはいけませんでした。しかしオールオン4®治療はわずか4本のインプラント挿入に耐えられる骨の強度をお持ちの患者さんであれば、12本の歯を再現することができるようになりました。患者さんのなかには、4本のインプラントでも耐えらないくらい顎の骨の強度が弱く、「骨が少ない」「骨が薄い」ということインプラント治療そのものを断られるケースもあります。
③禁煙ができない場合
一般的なインプラント治療でも、オールオン4治療でも喫煙している方は禁煙が必要です。タバコを吸うと血管が細くなり血液の流れが悪くなってしまうため、インプラントと顎の骨の結合がうまくいかなくなるためインプラント治療のトラブルの大きな原因です。タバコはインプラントをダメにする
また、「インプラントを顎の骨に埋める」治療は、れっきとした外科手術です。手術後の回復が治療の成否を決めます。喫煙している方は手術でできてしまった傷口に血液が届きにくいので、治りが遅いのです。そうなると感染症を発症するリスクが高まってしまうのです。インプラントというおおがかりな治療だけでなく、タバコを吸っているだけで、その方はハイリスク患者となります。骨移植や骨造成術、上顎洞底挙上術など、手術創の大きな術式は、「タバコを吸わない」ことが前提であり、「タバコを吸う」方には行なうことはできません。インプラント治療をしたいけれど、タバコを吸うことがやめられないために治療をお受けになれない患者さまも実際におられます。これを読んでくださったあなたが、もし今後将来歯を失った時に、インプラントを考えているのであれば、すぐにタバコをやめて下さい。そうでなければあなたはもし多くの歯を失った時、「入れ歯」という選択しか、残されていません。また、インプラント治療を過去にお受けになった方で喫煙を続けているという方がいらっしゃれば、すぐにおやめ下さい。治療が完了したあなたのインプラントの寿命は、タバコを吸うことで日々短くなっています。医院さんによっては、本数を減らすなら大丈夫、手術の前後だけ禁煙してくれればOK、治療後なら元どおりにタバコを吸ってもOK、というお知らせをしていることもあるようです。しかし、吉本歯科医院ではインプラント治療をお受けになる患者さんには100%禁煙をお願いしております。インプラント治療を受けて、その後トラブルが起こりなんとかして欲しいと駆け込んでこられる患者さんの多くが「喫煙」をしてたケースがあまりにも多いことを実際に見てきているから、です。日本口腔インプラント学会は平成30年に「禁煙宣言」を発表しています。喫煙者の唾液の量は、非喫煙者より少ないことがわかっています。唾液は歯周病予防に欠かせません。インプラントを入れた患者さんが歯周病(正確にはインプラント周囲炎)を発症すると、最悪インプラントの脱落を招きます。これはオールオン4でも同じことです。喫煙者の方で、これから「絶対に禁煙できない」という患者様に対してはオールオン4治療だけでなくインプラント治療もお受けすることはできません。
④治療後、メンテナンスが行えない場合
インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはかかります。歯周病の細菌がインプラントの周囲の組織に感染すると、インプラントを植えている骨が溶けてしまいます。その結果、インプラントがグラグラしたり、最悪の場合には抜け落ちてしまうのです。これをインプラント周囲炎と呼びます。厄介なことに、天然の歯には細菌に対する抵抗力があるのですが、人工の歯であるインプラントにはそれがありません。そのため、インプラント周囲炎にかかりやすく、いったんかかると進行が速いという特徴があります。また、自覚症状もあまりないことがほとんどです。メンテナンスには自分で毎日行うセルフメンテナンスと、定期的に歯科医院で行うものがあり、インプラント周囲炎によるトラブルを防ぐためにはどちらも非常に重要です。歯周病の細菌をインプラントに寄せ付けないようしっかり掃除を行うとともに、もしインプラント周囲炎の兆候がある場合は早期発見・早期治療で食い止めることが大切です。一般的なインプラント治療もオールオン4治療も、治療後のメンテナンスが欠かせません。
オールオン④Ⓡの構造
オールオン4®は、全て歯を失った状態の顎に、片顎最少本数4本のインプラントを埋め、埋め込んだインプラントで連結した人工歯を支える固定式の治療法になります。総入れ歯を長く使っておられると骨がやせてしまい総入れ歯が何度調整しても痛くて合わないということが起こりますが、このような方でも、オールオン4®の技術であれば、骨が比較的残っている部分を選んでインプラントを埋めることが可能です。オールオン4治療はこれまで長い間、総入れ歯でつらい思いをなさっていた方が歯を固定してしまう固定式オールオン4®によって快適なライフスタイルを取り戻すことができるようになります。
オールオン4はこんな方にオススメです
総入れ歯が合わずにお困りの方
歯を全て失った場合、多くの方は総入れ歯をお選びになります。しかし総入れ歯は最初は良くても年数が経つと合わなくなってくるという方もがほとんどではないでしょうか。総入れ歯で吐き気がしてしまう、外れる、痛くて噛めない、といった総入れ歯のお悩みを抱えた方は方、オールオン4®治療により総入れ歯を使っていた時に悩んでいたお悩みが解消され快適なライフスタイルを取り戻すことが可能です。
歯が全くない、もしくはほとんどない方
歯が全くない方、もしくは歯が残っていても虫歯でボロボロであったり、重度の歯周病でグラグラの状態で噛むことができない状態の方にオールオン4®治療はおすすめです。オールオン4®治療は即日最短1日で仮歯が入り見た目を回復することができます。
1日でもはやく歯を入れたい方
従来のインプラント治療法の場合、インプラントを埋めてから骨との結合期間を数ヶ月待ってから初めて歯を入れることが可能でした。しかも骨がやせてしまっている場合、骨の移植を行わなければならないことも多く、そのような場合だとさらに数ヶ月待たなければなりませんでした。オールオン4なら、骨がある場所を選んでインプラントを埋め込むことができ、また、インプラントを埋め込んだその日から仮歯を入れて、見た目と噛む機能の回復をすることができます。
顎の骨が少なく、インプラントを断られた方
オールオン4は、骨がやせて薄くなってしまっている方でも、骨が比較的残っている場所を選んでインプラントを埋め込むことができます。
従来のインプラントでは、特に歯を失っている本数が多い場合、埋め込む本数も多く必要だったので、骨が足りずにインプラント治療をあきらめなければならないケースが多くありました。でも、オールオン4なら、最少4本のインプラントを骨の量が多い場所を選んで埋めることができるため、そのような方でもインプラント治療が可能になります。
身体の負担、経済的な負担を軽くしたい方
オールオン4®治療の最大の特徴は、埋入するインプラントの本数が少なくて済む、ということです。従来のインプラント治療の場合、全体的に噛めるようにするためには何本もの本数のインプラントを埋め込む必要があり、身体的にも金銭的にも負担が非常に多くかかっていました。
でも、オールオン4®治療なら、片顎4本という少ない本数で、全体的な人工歯を十分に支えることが可能になるため、手術時のお身体の負担やインプラントにかかる費用を大幅に抑えることができます。